気付けば今年も後わずか!
1年は早いなと感じているまっつんです。
12月22日に日本科学未来館で開催されたJTUG総会2025にスポンサーとしてアゼストも参加してまいりました。
弊社のブースにお越し下さった皆様本当にありがとうございました☺
今回はそんなJTUG総会2025のレポートをデータアナリストチームの馬場が書きました!
①つながりをデザインする——データビジュアライズが生む新しい対話
本セッションでは、登壇者の山辺氏より、データビジュアライゼーションがどのように人と人との「対話」を生み出していくのかについてのお話がありました。
冒頭では、新型コロナウイルスが「いつ・どこで」伝播していったのかを、系統樹・地図・時間軸を組み合わせて可視化した事例が紹介されました。
単にデータを並べるのではなく、複数の視点を重ねることで、状況の変化や背景が直感的に理解できるビジュアライズが印象的でした。
この事例を題材に、「その可視化をどのような試行錯誤を経て作っていったのか」というプロセスにも触れられており、その中で繰り返し語られていたのが 「対話」 というキーワードでした。
可視化は完成物ではなく、人と人との会話や新たな問いを生み出すための“きっかけ”である、という考え方が強く伝わってきました。
【馬場’s Eye】
特に印象に残っている言葉が、
「ビジュアライズは人を動かす、アクションを起こさせる」
という一言です。
可視化というと「分かりやすく伝えること」に意識が向きがちですが、その先にある「意思決定」や「行動」までを見据えることの重要性を、改めて考えさせられました。
また、セッション後半では、可視化手法の歴史についても紹介がありました。
古くは17世紀の図表から始まり、時代背景や技術の進化とともに可視化が発展してきた流れを俯瞰することで、現在私たちが当たり前のように使っている可視化表現も、長い試行錯誤の積み重ねの上に成り立っているのだと実感しました。
入社後初めてJTUG総会に参加した私にとって、「可視化=ツールやテクニック」だけではなく、人をつなぎ、対話を生むためのデザインなのだという視点を得られたことが、大きな学びとなったセッションでした。
②データの力でつながる社内 -Tableauが広げた活用の輪-
本セッションでは、社内でTableauの活用を広げていくための取り組みについて、具体的な事例を交えながら紹介がありました。
その中で印象的だったのが、ADKARモデルというフレームワークです。
ADKARモデルは、
- Awareness(認知)
- Desire(使ってみたいと思う)
- Knowledge(知識)
- Ability(実行できる)
- Reinforcement(定着)
といった段階を踏んで変化を促していく考え方ですが、セッションでは特に D(Desire)=「使ってみたいと思ってもらうこと」 の重要性が強調されていました。
【馬場’s Eye】
Tableauを社内展開する際、環境整備や操作説明、ルール作りなどに意識が向きがちですが、「そもそも使いたいと思ってもらえているか?」という点は、意外と後回しにされがちです。私自身もこれまで、その部分が十分に意識されていなかったのではないかと、ハッとさせられました。
私はAzestに入社する前、事業会社で働いていた経験があります。そのため、社内にTableauを展開していく際の苦悩や「あるある」に、強く共感する場面が多いセッションでもありました。
「良いツールなのに使われない」「一部の人しか触らなくなってしまう」といった課題は、多くの組織で共通するものだと感じます。
そうした中で、「使ってみたいと思ってもらうこと」がいかに重要か、そしてそれが活用の広がりを左右するという視点は、現在の私の仕事にも直結する学びでした。ツールや機能の説明だけでなく、使うことで何が変わるのか、どんな価値があるのかを伝えることの大切さを、改めて認識するきっかけとなったセッションです。
③VizつくりまShow!2025 #VizTS
「VizつくりまShow!2025 #VizTS」は、その場で出題されるお題(Viz)をもとに、制限時間内でビジュアライズを作成するという、JTUGならではのイベントです。
今回は、決勝進出者によるバトルを観戦する形で参加しました。
ステージ上では、お題が発表されると同時に、出場者の方々が一斉に作成を開始します。
【馬場’s Eye】
問題を見た瞬間、「何となくこうすれば作れるかな」と頭の中で考えることはできたものの、実際に手を動かして形にしていくスピード感はさすがの一言でした。
同じお題・同じデータを使っているにもかかわらず、完成したVizはどれも個性豊かで、表現方法もさまざまです。
「こういう切り口もあるのか」「こんな見せ方もできるのか」と、次々に新しい発見があり、ビジュアライズの奥深さを改めて感じました。見ているだけでも楽しく、刺激を受ける、JTUGらしさが詰まったセッションだったと思います。
弊社の佐々木が今年もVizつくりまShow!2025のトロフィー授与を担当しました👀
今回の馬場のレポートを見て興味を持った方はぜひJTUGのホームページをのぞいてみてください!
では皆様よいお年をお迎えください!